同窓会長あいさつ


 

同窓会会長就任のご挨拶

 

島根大学法文学部同窓会 会長 吉山 治(文理29期)

 

 この度、島根大学法文学部同窓会会長に就任しました。

 平成11年4月から同窓会事務局を務めてまいりましたが、本年4月22日開催された島大法文学部同窓会定例役員会において大場前会長からバトンタッチを受けることになりました。

 

 島根大学法文学部同窓会と関わり20年近くになりますが、この間に母校島根大学、同窓会を取り巻く状況は大きく変わりました。日本社会全体が長年にわたり少子高齢化が進行し本格的な人口減少社会に突入、特に少子化や日本経済の低迷に伴う厳しい財政事情は平成16年の国立大学法人化以降、母校の自律的大学運営が強く求められるようになりました。これら母校の変化は同窓会活動にも大きな影響を及ぼし、共に連携して困難を乗り越えるべく同窓会と大学とが連携した「島根大学同窓会連合会」が設立されました(平成17年2月)。毎年秋には同窓生を温かく迎えるホームカミングデーが開催され、10回を数えましたが、その成果を検証しつつ、現在見直しが行われています。

 

 母校の発展を願うのは同窓会共通の立場ですが、ボランティア的な任意団体である島大法文同窓会としても自立的・効率的な活動の在り方が求められていると思います。そのためには大学側と日常的な議論の場を持つこと、各学部同窓会においても全て大学任せではなく同窓会相互で議論、連携し、全学部同窓会としての共通の合意を形成していく努力も行う必要があると思います。又、母校島根大学は出雲・石見・隠岐という古くからの歴史文化を有する3つの地域から成り立つ島根県が自立・持続可能な地域社会を構築していくうえで不可欠な人材育成に大きな役割が求められています。法文学部同窓会としては母校と各分野で活躍する同窓生、地域とをつなぐことに貢献できればと思います。

 

 後任の事務局長には同窓会理事の井原孝さん(文理3期)に就任いただき、若手理事にも事務局に加わっていただくなど体制整備を図ったところです。同窓会の持つ「絆」がそれぞれの同窓生ひとりひとりの人生を楽しく心豊かなものとなるよう、同窓会活動がその一助となることを期待しています。引き続き同窓会活動へのご支援、ご理解をよろしくお願いします。

 

 

(同窓会年報「淞春」第12号、平成29年8月より)